サウナハットは薄毛・抜け毛予防で使われていた？利用率や購入目的を調査

サウナハットはサウナを利用した際に、頭皮や髪を守ってくれる重要なアイテムです。
ただ、サウナをよく利用する男性の中には、次のように感じる方も少なくありません。

「どのくらいの人がサウナハットを使っているのだろう？」
「みんな、なんの目的でサウナハットをかぶっているのだろうか？」

そこで今回、20代から70代までの成人男性59名に4つの質問をしました。

サウナに行く頻度はどのくらいですか？
現在、サウナハットを使用していますか？
サウナハットを購入した目的を教えてください
サウナハットを選ぶときに参考にしたものについて教えてください

本記事ではこれらの質問に対する調査結果を解説します。

この記事の監修者

中川陽子薬剤師・医学修士

北海道大学大学院卒業
薬局薬剤師としてＡＧＡや壮年期脱毛症、円形脱毛症の医薬品調剤や服薬相談を多数経験
薄毛の悩みを解決できる医学薬学知識を啓蒙することで、患者さんのより良い人生に貢献したい
と思っております。

質問①サウナに行く頻度はどのくらいですか？

「サウナに行く頻度はどのくらいですか？」という質問の回答は、次のような割合でした。

6割以上の男性が1ヶ月に1回以上、サウナに行っていると分かります。「ほぼ行かない」もしくは「行かない」という男性は全体の17%でした。

「ほぼ行かない」もしくは「行かない」という回答の少なさが目立ったのは20代、30代の男性で、わずか9%という非常に低い結果となりました。近年のサウナブームを象徴する数値といえるでしょう。中でも20代の男性は「1ヶ月に数回程度」「1週間に3回程度」と頻度が非常に高いとわかりました。

質問②現在、サウナハットを使用していますか？

「現在、サウナハットを使用していますか？」という質問に対して、多かった回答は以下のとおりです。

ほとんどの男性が使用していませんでした。使用している男性は3.5%だけです。ただ、「使用しようか迷っている」という男性が17.8%、「今まで使っていなかったものの使ってみたい」という男性が1.7%いました。中には「サウナハットの代わりにタオルを巻いている」という回答もあります。

より深く調べたところ、「1ヶ月に数回以上サウナに行く人」ほどサウナハットの使用率が高いとわかりました。「1ヶ月に数回以上サウナに行く人」のサウナハット使用率は9.5%と全体より3倍近く高くなっています。

また、年齢で見たところ、サウナハットを使用している割合が最も高いのは40代、50代でした。20代、30代でサウナハットを使用している方はいませんでした。ただ、20代、30代でも約36.4%の男性が「使ってみたい」と感じています。

質問③サウナハットを購入した目的を教えてください

「サウナハットを購入した目的を教えてください」という質問に対して、多かった回答は以下のとおりです。

最も多かったのが「薄毛・抜け毛予防」です。同じような目的である「熱・乾燥による髪へのダメージを防ぐ」と合わせると、実に8割もの男性が薄毛・抜け毛やダメージの予防にサウナハットを購入していると分かります。

サウナは頭皮や髪にダメージを与える可能性があります。髪の主成分であるケラチンは熱に弱いからです。

生卵を熱すると固まってゆで卵になるように、タンパク質は熱を与えると徐々に凝集し、固体化してタンパク質溶液が濁ってしまう性質があります。毛髪も約85％がケラチンと呼ばれるタンパク質で構成されており、ヘアアイロンなどの熱により、このケラチンが凝集することが熱ダメージの大きな原因となっています。

出典：広島大学｜【研究成果】株式会社ミルボンと広島大学が、熱ダメージで毛髪タンパクが構造変化する過程の高精度観察に世界で初めて成功

特に、温度が高いドライサウナは要注意です。AGAになるわけではないものの、一時的な薄毛や抜け毛の増加につながる可能性があるでしょう。サウナハットを効果的に使えば、サウナの熱から頭皮や髪を守ることが期待できます。

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