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【薬剤師監修】ストレスでハゲたくない人必見!予防と対策について解説

若くしてハゲている人を目にすると、「ストレスがあるんだな」と感じてしまうことがあるでしょう。

長年ストレスとハゲは「科学的根拠がない」と言われていましたが、現在はそうとも言えないデータが

出てきています。

この記事では、ストレスが髪にどう影響を与えるか・簡単にできる効果的な予防法を解説します。

この記事の監修者

中川陽子
中川陽子薬剤師・医学修士
北海道大学大学院卒業
薬局薬剤師としてAGAや壮年期脱毛症、円形脱毛症の医薬品調剤や服薬相談を多数経験
薄毛の悩みを解決できる医学薬学知識を啓蒙することで、患者さんのより良い人生に貢献したい
と思っております。

ストレスとハゲには科学的根拠なし?

まず、一言で「ハゲ」といっても、その原因や症状はさまざまです。

  • AGA(男性型脱毛症)
  • FAGA(女性型脱毛症)
  • 円形型脱毛症
  • 休止期脱毛症など

結論から言えば、数ある原因の中で「ストレス」という可能性があるのは「休止期脱毛症」だけになります。

それは以下の理由により起こります。

ストレスが原因と考えられる薄毛

ストレスが原因と考えられる薄毛は、主に女性に見られる脱毛症の「休止期脱毛症」です。

そもそも髪は、「成長期→退行期→休止期」というヘアサイクルと繰り返す、とされています。

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休止期脱毛症はこのヘアサイクルが崩れ、成長期から急に「休止期」に移行したり、「休止期」の割合が増えたりしてしまうのです。

ただ、注意してほしいところは、「ストレスが原因の一つ」というだけで、ストレスだけが原因であるわけではないというところです。

休止期脱毛症はストレス以外にも、このようにさまざまな原因が考えられこれらが複雑に絡みあっています。

妊娠・出産、発熱・消耗性疾患、急激な減量、精神的ストレス、外科手術および各種薬剤などが原因となる。

引用:「毛髪と全身・他臓器疾患

そのスパイラルに入ってしまった場合なかなか自分では対策するのは難しいため、早めに専門の医師に相談することをおすすめします。

ストレスが原因ではない薄毛

AGA(男性型脱毛症)、FAGA(女性型脱毛症)、円形型脱毛症などは「ストレスが原因ではない」とされています。

何が原因かというと、多くの場合は「男性ホルモン」です。

男性ホルモンであるテストステロンが「5αリダクターゼ」という酵素の作用で脱毛を促す「DHT」に変換され、髪が成長し終わる前に途中で抜けてしまうのです。

つまり、AGAはストレスよりも、この「5αリダクターゼ」が体内に多い、もしくは「DHT」をキャッチする「アンドロゲン受容体」の感度が高い方が「発症しやすい」とされています。

ストレスと薄毛に関する医学的な論文についてはこちらの記事をご確認ください。

 

参考記事
ストレスは薄毛になる可能性あり!具体的な因果関係を最新の論文を用いて紹介
ストレスは薄毛になる可能性あり!具体的な因果関係を最新の論文を用いて紹介

 

ストレスが髪に与える影響3つと予防のコツ

上で見たように、「休止期脱毛症」を除いてストレスだけがハゲの原因になっている可能性は高くないと言えます。

しかし、あくまでハゲの原因となる科学的根拠はないものの、できる対策もあります。

①血行不良

ストレスで自律神経が乱れると、血液の循環調整機能が十分に働かなくなる可能性があります。

そうなると血管が収縮し、髪の成長に必要な要素が届きにくくなることも考えられるのです。

栄養素が届きにくくなれば、AGA治療や予防も十分な効果を得られない場合があるので気を付けてください。

血行不良を改善し、ストレスも改善できるちょっとした運動はおすすめできます。

②ホルモンバランスの乱れ

特に女性は、ライフステージによってホルモンの乱れによって薄毛になる可能性があります。

上で説明したとおり、AGAの原因は男性ホルモンのテストステロンです。

男性のみならず女性にもテストステロンは存在します。

普段、女性は女性ホルモンのエストロゲンが分泌されているためテストステロンの働きが抑制されているのですが、ホルモンバランスの乱れや加齢などでエストロゲンが減ってしまうこともあります。

そうするとテストステロンの働きが目立つようになるため、抜け毛のリスクが高まるわけです。

できる対策は、エストロゲン補充療法がありますが、これは個人的にはなかなか対策は難しいかもしれません。メリットとデメリットも多いのでお医者さんに相談をお勧めします。

③食事の栄養の偏り

食生活も髪の成長を左右する原因の一つと考えられています。

たとえば、髪はケラチンと呼ばれる成分でできているのですが、そのケラチンは「亜鉛」によってたんぱく質が姿を変えたものなのです。

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食生活が偏ったり必要な栄養が減ってしまうと、こういった「髪を生成する成分」が不足してしまいます。

結果として髪が成長ができなくなって抜けてしまうことも考えられるのです。

できる対策は、意識して髪にいい成分を食事から摂取することです。

ストレスによる抜け毛を予防するコツ

ストレスは髪に悪影響を与える可能性がありますし、「休止期脱毛症」の原因の一つともされています。

また、髪以外にも精神疾患などのリスクもあるため、軽減できればそれに越したことはありません。

そこで、ここでは抜け毛を予防するためストレスマネジメントのコツについて解説します。

ストレスに強い体作り

まず心がけてほしいのが、「規則正しい生活」です。

日光を浴びる、適度な運動をするなど規則正しい生活を心がけることによって、体内に「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されやすくなります。

セロトニンはストレス軽減効果があるとされており、日光や運動の他、トリプトファンというアミノ酸を摂取することによっても生成されます。

ただ、「セロトニンを分泌させたいから」といって偏った食生活になるのは逆効果なので気を付けてください。

食生活についてはこちらの記事でまとめています。

 

参考記事
【薬剤師監修】サプリメントや食事で薄毛は治りません、でも予防や対策にはとても大切です。
【薬剤師監修】サプリメントや食事で薄毛は治りません、でも予防や対策にはとても大切です。

 

ストレス解消も大事

いくらストレスに強い体を作っても、ストレスをゼロにすることはできません。

また、適度なストレスは、むしろ体に良い影響をおよぼします。

趣味に打ち込んだりリフレッシュしたりして、ストレスを解消するのも大事です。

ただ、繰り返しますがストレスはハゲの直接的な原因にはならないことがほとんどです。

薄毛が気になり始めたら、ストレス解消をしつつクリニックの受診や毛髪のチェックもしてみましょう。

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